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中小企業家同友会の定時総会に参加してきました。

中小企業家同友会の定時総会に参加してきました。私の参加した分科会は震災復興の分科会で「山と海をつなぐワイン」~震災後の産業創造と交流人口の新たな価値づくり~がテーマです。(株)仙台秋保醸造所の毛利社長と宮城県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会長の後藤清広さんの発表です、毛利さんは元建築設計事務所の社員でした。ところが震災で被災した自分たちの作った建物の調査をしているうちに、地域の人たちが復興に奔走ている中で人とのつながりが増えていき、復興活動に巻き込まれていきます。その結果がワイナリーの操業となります。ワインを通して食の育成、テロワージュという言葉を作り出して、東北の食材をピックアップしていきます。地元の食材とワインとのマリアージュを考えていきます。後藤さんは地元の漁師でした。震災前は、カキ養殖のいかだを、たくさん作りすぎて、質の低下、カキの育成不良、コストの上昇など問題が山積していました。売り上げも年々減少する悪い傾向でした。そんな中で震災が起こり、すべてが流されて0になりました。一晩で地域がなくなりました。幸い調査の結果、海の中はきれいでプランクトンも以前のように生育しています。地域の文化、産業、大事なものをつなごうと考えてきます。持続可能な漁業をしようと考えていきます。そういう中で養殖版海のエコラベルASCに出会います。そしてASCの認証を取ります。ASCは海の自然を守りながら責任をもって育てられた水産物である事を示す認証です。基準は海底の汚染指標は○○以下である事、薬品や処方箋ならびに使用履歴を保存することなど、今でのやり方とは全く違います。組合員の反対にあいながら、持続可能な漁業を目指して後藤さんは突き進みます。こうして三陸のワインとカキというマリアージュが生まれます。ブドウの生育期間があるので、まだ地元産のブドウでの、ワインづくりは完全にはできませんが、ブドウ畑はどんどん増えています。漁協も震災前の1.5倍の売り上げになりました。人とのつながり、熱意が人を動かしていく。地域と地域を結び付けていくことなど、いろいろな事が今につながっていると言います。漁師は目の前にいる魚を取るわけですから、自分が自分がという姿勢になりがちです。そうではなく周りの、みんなの利益を考えたら、今の状態になったという発表が印象的でした。地域を考える、地域を守るという事は「自分が、自分が」という発想ではなく、「みんなで」という発想が、地域の復興につながったという事でした。それから、悩んだり、もうやめようかと思った時に、お二人とも奥さんの一言が大きな支え、転機になったそうです。これは偶然ではなく、一番近くにいる人の支えがやはり一番だったようです。家族が仲良く手をつなぐ、一番小さな単位の家族の絆が、地域の絆につながっていくことを強く感じました。

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